研究課題
research projects
研究テーマ Research themes
研究テーマ
近代日本における果樹産地の形成と青果物流通に関する歴史地理学研究
フィールド
瀬戸内地域(芸予諸島)
そのほか、静岡や和歌山、九州地方、カナダ、中国東北部、イギリス等、柑橘の生産・流通・消費に関係する地域に関心がある。
キーワード
近代/産地形成/青果物流通/果実貿易/輸出/農業技術/防除/化学的防除/殺虫剤/害虫/植物検疫/青酸ガス/毒ガス/規格化/色彩/色合い/糖度/甘み/生食/クリスマスオレンジ/柑橘/うんしゅうみかん
地域に生きる人びとのありのままの姿を、歴史地理学の立場から描きたいと考えている。果樹産業の歴史を産地や市場で展開される経済活動という側面のみから論じるのではなく、果物の色合いや甘みをめぐって、人びとやいくつもの地域が多層的に重なり合う姿を活写したい。
最近は、近代における生食用果実を前提とした果樹産業の成立過程を、化学的防除と化学兵器製造の展開から検討している。太陽のように丸く、均一な着色状態で、病害虫の痕跡やキズがない、というみかんの自然な姿、あるべき姿はいかに生まれたのか、ということを明らかにしたいと考えている。
競争的資金 Grants
2024年4月-2029年3月
近代日本における「自然」で「害のない」果物の生産に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 基盤研究(C)
研究代表者:豊田紘子
課題番号:24K04436
2023年8月-2025年3月
近代における青果の生食需要と果物の「あるべき姿」の生成に関する研究
日本学術振興会 科学研究費助成事業 研究活動スタート支援
研究代表者:豊田紘子
課題番号:23K18737
2020年4月-2022年3月
近代における日本産温州蜜柑の海外輸出―日本の「不吉な果物」はいかに北半球で食文化を形成したのか?―
2019年度食の文化研究助成
公益財団法人味の素食の文化センター
研究代表者:豊田紘子
2019年4月-2020年3月
近現代期における日本産温州蜜柑の海外普及―日本の「不吉な果物」がカナダの「聖なる贈り物」になるまで―
2019年度学術研究助成
公益財団法人アサヒグループ学術振興財団
研究代表者:豊田紘子
2018年4月-2019年2月
日本の温州みかん普及における小型農用船の寄与―瀬戸内芸予諸島における「みかん舟」の記録作成―
2018年度笹川科学研究助成
公益財団法人日本科学協会
研究代表者:豊田紘子
助成金 Fellowships
2023年6月
The 17th International Conference of the European Association for Japanese Studies(ゲント,ベルギー)参加への助成
2023年度海外発表促進助成
公益財団法人日本科学協会
2019年11月
第3回日韓共同学術セミナー(ソウル,韓国)の渡航費の助成
海外学術交流支援基金
歴史地理学会